数学史上の同時代エポックメーキング

 近代数学の3つのエポックメーキングな発想と発見は、解析幾何と確率論、それに素数論ということになろう。

これらは、いずれも同時代のフランスの3人によって、為されたというのは、数学史上の奇遇と奇跡というべきないだろうか?

 デカルトは座標系と代数を結びつけることで、それまでのユークリッド幾何学の伝統に新たな対抗的な伝統を創始した。

 やや若いパスカルフェルマーは、古代数学にはまったく存在しなかった「確率」を 賭け事から拾い出した。

 そして、フェルマーディオファントスの研究を通して、数論を書き改める。彼は素数の新たな性質を見出す。古代数学フェルマーは証明を持ち込み、解決技法から学問に高めた。有名な大定理もディオファントスの欄外への書き込みであった。

 なんとなく、わが国の歴史小説坂の上の雲』の三人、秋山兄弟と正岡子規を思い出すのだ。

 

 

【参考文献】

 

 

 

 フェルマーディオファントスの欄外へのが書付が代数学的数論を生み出した。

それはインターネットの安全性の重要な基礎になっている。